のどは常に刺激を受けています。 |
のどの痛みは風邪の時によく経験します。
呼吸をするときに鼻や口で外から細菌やウィルス、ほこりを吸い込みますが、異物から体を守るためにのどのリンパ組織が活躍します。この際にのどが腫れて痛みや発熱を起こします。
細菌に感染してのどが腫れる時(扁桃炎)には抗生剤が有効です。近年抗生剤の乱用で抗生剤に感受性の少ない菌が増加していますので治療には適切な抗生剤の投与が重要です。
逆に、ウィルス感染でのどが痛くなった時(かぜ)には抗生剤は無効です。
治療は専門の医師におまかせください。
また、長期にのどが痛みが取れない場合は咽頭がん、喉頭がんなど他の疾患も考えられますので 詳しく検査することをお勧めします。
※今年はコロナ流行の影響で喉の違和感(不安)を訴える患者さんが多くなっています。当院では積極的にファイバースコープで喉を観察し正確な診断治療に努めています。
声帯という 2本の白い帯状のひだが喉の奥に位置し発声時に振動することで声が出ます。
①声嗄れは喉が痛いとき、咳が出るとき、カラオケで歌を歌い過ぎたり大声を出しすぎたときなどによく起こります。声帯が一時的は炎症を起こしたことが原因ですので飲み薬やうがい薬で治します。
②声帯ポリープ(写真)
喫煙や長期の声を使いすぎで、声帯ポリポイドといって声帯が水膨れのようになっていることもあります。
どちらも声帯の安静を図った後、改善がみられなければ手術が必要になることがあります。
③喉頭がんでも声がれが起こります。ほとんどタバコが原因です。
耳鼻咽喉科専門医なら放置しておいてよいものか判断がつきます。
※声嗄れが続くようなら耳鼻咽喉科を受診してファイバースコープで声帯を見てもらったほうがよいでしょう。